急性期病院で働きたいけど、急性期の経験がないから不安だなぁ。
急性期病院で働く事のメリットやデメリットってなんだろう?
急性期病院への転職を考えている方は、このような悩みを抱えているのではないでしょうか?
急性期への転職を検討していても、情報が足りないため踏み出せない方もいらっしゃると思います。
この記事では、急性期病院で9年間働いた経験がある筆者が、急性期病院に転職したい方に向けたアドバイスをしています!
急性期病院とは?
なんとなくイメージは付いているかと思いますが、急性期病院とは生命に関わるような疾患や病態の方が入院する病院です。
そのため、日中のみでなく夜間も24時間で患者を受け入れており、救急車で患者さんが運ばれる場所は全て急性期病院となります。
その規模に差はあるので、1000床の急性期病院もあれば100床の急性期病院もあります。
医療必要度により、救急医療は3つに区分される
かかりつけ医や、夜間急患センターなど自主来院が可能な病院は一次救急と呼ばれます。
二次救急・三次救急は、すぐに入院治療が必要な方が対象という点は同じです。
二次救急は手術治療の提供ができる、急患対応できる熟練した医師がいる、などの条件を満たした病院を指しています。
三次救急では、二次救急では提供できないような高度医療の設備があり、救命救急センターや高度救命救急センターが設けられています。
今回、私が記事で紹介している急性期病院は「二次救急病院」、「三次救急病院」を指しています。
急性期病院の雰囲気は?
急性期病院で働いたことない方は、急性期病院の雰囲気も分からないかと思います。
簡単に雰囲気について説明しますね。
急性期病院は忙しい?
はっきり言いますが、急性期病院は忙しい事がほとんどです。
検査・手術・処置・化学療法・入院退院など、目まぐるしい業務に追われる日々です。
新卒で入社した病院も、現在勤めている病院も、1日中動き回っているのが現実です。
どこの病院もそんなに忙しいのかなぁ?
忙しい事が多いと思いますが、忙しさは【診療科】にも由来します。
以前勤めていた、糖尿病内科については『糖尿病内科看護師の仕事内容【残業は多い?】』で紹介しているのですが、糖尿病内科は比較的落ち着いて業務をすることができていました。
そのため、【病院単位】で忙しさが決まるわけでなく、【病棟・診療科】で忙しさが決まるといった解釈の方がいいです。
配属場所で忙しさは変わるので、事前に行きたい診療科が決まっている方は希望を出しましょう。
看護師の年齢層は?
急性期で働く人の年齢層はどんな人が多いの?
若い方が多いイメージがあるかもしれませんが、40代・50代の方も働いていますよ。
急性期病院では、20代~50代まで幅広い年齢層の方が活躍しています。
私が働いている病院では、定年退職後も嘱託職員として働いている方もいらっしゃいます。
若い人しか働けないという事はありませんので、やる気がある方なら誰でも勤める事はできます。
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急性期の患者層・看護師の役割
急性期病院は、どんな仕事内容なの?
患者層や仕事内容について説明していきますね。
急性期病院に入院する患者さん
- 今すぐ治療が必要な方
- 生命の危機に直面している方
- 手術・化学療法目的で入院する方
- 高度な検査をする必要がある方
上記のような患者さんが対象となります。
治療だけじゃなくて、検査する人も対象なんだね。
冠動脈カテーテル検査や、ERCPなどリスクを伴う検査を行う人も入院しています。
いずれも、長く入院する事はできないため退院や転院を早期に検討する必要があります。
看護師の仕事内容は?
急性期の看護師は、どんな仕事をしてるの?
療養上の世話をするのはどの病院もと変わりありません。
診療の補助という面で、より高度で手厚い医療に携わることになります。
- 手術前の準備や、手術後の全身管理
- 化学療法の投与
- 人工呼吸器管理
- 重症患者対応・急変対応
上記のような医療行為は、慢性期や回復期で行う事は少ないでしょう。
急性期では、医療必要度の高い方が入院されるため、それに伴い看護師が行う仕事内容も増えていきます。
急性期病院が向いている看護師の特徴
じゃぁ、どんな人が急性期には向いてるの?
私はあんまり向いてないのかなぁ?
私の経験から、急性期病院が向いている人についてまとめてみました。
- テキパキ働くのが好きな方
- 高度医療に興味がある方
- 体力に自信がある方
- 他職種と協力して働きたい方
私は、どちらかと言うと忙しく働くのが好きなため、急性期病院で働くのが向いているなと感じます。
症例が少ない処置や、精密機器に触れることも学生時代から興味があったので急性期病院を選びました。
ご自身の性格・働きたい分野などを分析して、急性期が向いているかどうか考えてみましょう。
忙しいため、体力勝負!という点も判断基準になってきます。
急性期病院で働くメリットとやりがいを感じる場面
急性期病院で働いている私が感じる、メリット・やりがいについてご紹介します。
- 知識・高度技術が身につく
- 患者さんの回復過程を見ることができる
- 専門的な分野での経験が積める
知識・高度技術が身に付く
例えば、人工呼吸器管理にしても、療養病院と急性期とではその意味が全く変わってきます。
療養病院でも、人工呼吸器について学ぶことはできますよね。
しかし、急性期の人工呼吸器管理では、医師の指示のもと、日々モードや設定を変えながら離脱に向け評価していくといった経験をすることができるのです。
同じ看護業務でも、より高度な知識や技術を経験できます。
急性期病院の中でも、特に三次救急病院での経験で得られる経験値は大きいです。
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患者さんの回復過程を見ることができる
急性期に入院する患者さんは、今すぐに治療が必要な方が多いですよね。
治療を行うことで、目に見えて患者さんの状態が改善していくのが分かります。
日々病態が改善する様子を1番近くで見ることが出来、自分もその治療の役に立つことができるのは急性期看護師の大きなやりがいです。
患者さんが元気になって退院する姿は、何度見ても嬉しいです!
専門的な分野での経験が積める
急性期病院では、診療科ごとに病棟が分かれています。
混合病棟もありますが、2〜3科ほどのまとまりとなっていることが多いです。
配属された病棟の診療科について、その科でしか経験できないような専門的知識が多く身に付きます。
看護師として、強みを持つことはその後の転職活動でも有利に働きます。
同じ看護師でも、なにかひとつ専門分野に特化することが出来れば、今後の転職活動においても自分の長所や武器となります。
急性期で働く大変さ・デメリットを感じる場面
働いてみたいけど、デメリットもあるんだよね?
実際に働いてみて感じるデメリットや大変さについてお話します。
- 患者さんと関わる時間が少ない
- 忙しい・体力勝負
- 精神的ストレス・重圧が大きい
患者さんと関わる時間が少ない
急性期で働く以上、1人の患者さんと向き合う時間は少ないです。
業務に追われるため、時間的な余裕がありません。
もう少し患者さんと話したいけど、忙しくて時間が取れないなぁ。
そんなジレンマを感じる場面が多々あるので、患者さんとの関わりを重視される方はもどかしさがあるかもしれません。
担当患者さんとの時間が取れないため、業務時間外にベッドサイドに行き、コミュニケーションを取ることも多々あります。
忙しい・体力勝負
想像しやすいと思いますが、急性期病院は忙しいため身体的な負担が大きいです。
日勤はもちろん、夜勤も動きっぱなしな事が多く、夜勤の休憩が取れない事も多々あります。
今日は夜勤の休憩なしか・・・
身体ボロボロだ・・・
体力に自信がない、ゆっくり仕事がしたいという方には、急性期病院は大変に感じるかもしれません。
日勤だと、座れる時間が昼休みだけということもよくあります。
私は体力においては人並みですが、なんとか10年続ける事ができています。
精神的ストレスや重圧が大きい
慢性期病院やクリニックと比較すると急変が多かったり、重症患者さんの対応をしなければならないので、精神的な負担を感じる方も多いかもしれません。
自分が行っている看護が、直接的に患者さんの生命に関わります。
1つのミスが患者さんの人生を左右する事もあるよね。
急性期で働くという事は、患者さんの生命の危機に立ち会う場面が多いという事を知っておかなければなりません。
この重圧を【やりがい】と感じる方は、やる気に繋げる事ができます。
急性期で働くために必要な資格やスキルは?
急性期病院で働きたいんだけど、何か特別なスキルがいるの?
看護師資格さえあれば急性期で働く事ができますよ。
何も特別な資格やスキルは必要ありません。
【急性期病院】と聞くと、難しそう、特別な知識やスキルが必要そう、と思う方は多いのではないでしょうか。
行われているのは、【療養上の世話・診療の補助】という看護師の本質は変わりませんので、看護師資格があればどんな方でも働けます。
働いているうちに自然と得られる知識やスキルもありますので、働く事自体が貴重な経験となります。
どんなスキルが身に付く?
あらかじめ必要なスキルはありませんが、急性期で働く事で身に付くスキルはあります。
- 業務の優先度を考える力
- タイムマネジメントする力
- 観察力・アセスメント能力
- 高度な医療技術・ME機器への知識
以上のような、スキルが必然的に身に付きます。
これは、今後どんな場所に転職したとしても必ず役に立つスキルのため、看護師として成長するという意味でも急性期病院はおすすめです。
急性期経験なしでも急性期病院に転職できる?
慢性期やクリニックの経験しかないんだけど、採用してもらえる?
採用されても、ちゃんと働けるかな?
急性期の経験がなく、転職される方はたくさんいらっしゃいます。
精神科のみの経験の方や、外来のみの経験の方が転職してくる事もありましたが、【看護師としての経験】があるため、すぐに適応されていました。
急性期の経験が無い方には、手厚くフォローするような体制がとられるため、安心して下さい。
もちろん学習は必要ですが、経験がないからと言って急性期病院を諦めないで下さい。
いきなり重症患者さんを対応するような事はなく、まずは自立・軽症な方から担当していくパターンが多いです。
それでも不安な方は、転職先を探す際に【中途看護師のサポートが手厚い場所】を選ぶと安心ですね。
そういった病院を探すためには、看護roo!やレバウェル看護(旧 看護のお仕事)などの看護師転職サイトを利用して、担当者に探してもらいましょう。
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急性期病院へ転職するには?
私には合ってそうだから、急性期病院に転職してみたい!
転職に少しでも前向きになったら、看護師専門の転職サイトを使うのがオススメです!
病院のホームページには載せていなくても、転職サイトでは募集しているといった非公開求人も多数取り扱っています。
転職サイトを利用すれば、担当者が病院と交渉してくれるので、聞きにくい質問などは全て代わりに聞いてもらえます。
お給料のことや、お休みの事とかは聞きにくいもんね。
実際に私も転職する時、転職サイトに登録しました。
非公開求人が多くて驚きました!
登録は簡単で完全無料なので、まずは看護roo!や、レバウェル看護(旧 看護のお仕事)など、有名な転職サイトから登録してみましょう。
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【レバウェル看護(旧 看護のお仕事)のおすすめポイントと注意点!】で、さらに詳しく解説していますので参考にされて下さい。
まとめ:メリットが魅力的なら急性期へ!
いかがでしたか?メリット・デメリットを理解して頂いた上で、
やっぱり急性期で働いてみたい!
と感じた方は、今が転職のチャンスです。やりたい事が見つかるのは人生の中でも、貴重な瞬間ですよね。
その瞬間に、行動するか・しないかはあなた次第です。
看護師というキャリアの中でのターニングポイントとなる可能性もあるので、転職先は慎重に選びましょう。
おすすめの看護師転職サイトについては、【転職したい看護師必見!看護師転職サイトランキング!】にて詳しく紹介していますので、参考にして下さい。
素敵な場所で働ける事を応援しています!
最後まで読んで下さりありがとうございました!
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