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【体験談】PNSで感じたメリットとデメリット【合わずに辞めた】

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ぶっちゃけPNSって良いの?悪いの?

私は、PNS合ってない気がする…。
誰とペアになるかで、その日の運命決まるよね。

PNS(=パートナーシップナーシング)を導入している病院は意外と少ないため、経験がない方も多いですよね。

経験のある方からは、「PNSだけはマジで絶滅してほしい!!」という声も良く聞きますし、私もマジでそう思います。

あなたは、PNSをどう感じていますか?検索から辿り着いた方は、マイナスイメージの方が強いのではないでしょうか。

私も、PNSを導入した職場で働いていた時は、メンタルボロボロでした…。合う合わないがハッキリ分かる看護体制ですよね。

もし、あのままPNSという体制のもとで働き続けていたら、私は【看護師】という職業を嫌いになっていたんじゃないかなぁと思います;;

それくらい、私にとってはストレスの大きい看護体制でした…。

私もPNS苦手なんだよね…。
いつか辞めて、1人で気楽に部屋持ち出来る職場に行きたい。

この記事を読んで下さっているあなたは、一瞬でも、そう思った経験はありませんか?

私はPNSから逃げ出して、今は1人で部屋持ちができる職場で楽しく働いています。

想像以上にストレスが減って、何より看護が楽しくなりました♪

少しでも「PNS以外の働き方」が脳内をちらついている方、まずはPNS以外の職場を探してみて下さい。

それだけで、「もう少しここで頑張るか~」という気持ちや、「やっぱり1人で部屋持ちできる場所で働きたい……」という気持ちに気付くことができます。

ただ、ひとつ注意してもらいたいのは、PNS以外の求人を探す場合、ひとつひとつ病院のホームページをチェックしていたら、時間がいくらあっても足りません!

私も最初は、近くの病院の看護体制を、地道にホームページで調べていました…。

でも、ホームページに載ってないことも多いので、ぶっちゃけ時間の無駄だったなぁと思います(ガーン!)。

なので、そこからは転職サイトを利用して、徹底的に「PNS以外の職場!!」という条件で転職先を探しました。

転職サイトは、「まだ転職はしないけど、求人を見たい」という方も利用できるので安心してくださいね。

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目次

PNSとは?

そもそも、PNSとはどんな看護方式なのでしょうか。

2人の看護師が安全で質の高い看護を共に提供することを目的に、良きパートナーとして対等な立場で互いの特性を活かし、相互に補完し協力し合って、毎日の看護ケアをはじめ委員会活動・病棟内の係の仕事に至るまで1年を通じて活動し、その成果と責任を共有する看護体制の事です。

福井大学附属病院看護部

年単位でパートナーを決め、業務はもちろん、委員会活動なども一緒に行います。

もちろん、パートナーと毎回同じ勤務になるわけではないので、実際の業務では色んな人と日々ペアを組んでいました。

同じ勤務であれば、優先的にパートナーとペアを組むといった認識でOKです。

PNSのマインドとは?

  • 自立自助の心
  • 与える心
  • 複眼の心

以上3つのマインドから成り立つ看護方式となっています。

難しく考えず、言葉のままの意味ですね。

このマインドを、「これでもか!」というくらい刷り込まれました。

朝礼で毎日唱和してました!(こわい)

PNSで得られる効果は?メリット紹介!

まずはPNSのメリットについてお話しします。

3つのマインドに沿ったメリットが見えてきますね。

PNSのメリット
  1. すぐに確認ができる
  2. 患者さんを2人の目で看れる
  3. リアルタイムで記録ができる
  4. 休憩時の引き継ぎが不要

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すぐに確認ができる

PNSの最大のメリットは常に2人で行動しているため、タイムラグなく確認作業ができる事です。

医師の新しい指示なども、2人で確認する事で正確に把握する事ができます。

点滴や内服のダブルチェックも、その患者さんの情報を2人とも把握しているため、調剤ミスがあったとしても気付きやすいです。

特に急性期病棟では、朝の情報収集後に新たな指示が出たり、点滴の内容が変わったりすることは日常茶飯事ですよね。

新しい情報をペアと確認しながら業務をする事は、医療ミスを防ぐ大きな効果があります。

ダブルチェックを誰かにお願いするのが言いづらい人も、PNSなら声かけしやすいですよ。

患者さんを2人の目で看れる

PNSのマインドの中に、【複眼の心】というのがあることは説明しましたね。まさにそれです。

複数の目で患者さんを見ることで、1人では気付かなかったことに気付いたり、違う視点から患者さんをとらえることができます。

新人看護師では気付かない異常に、ベテランが気づく事は多々あると思います。

その反対に、新人だからこそ気づけた患者さんの変化も少なくありません。

お互いが気付かないことに気付けるのが、PNSのメリットです。

しかし、新人看護師や若手看護師が先輩に自分の考えを伝えにくい雰囲気であれば、そのメリットは半減します。

新人看護師さん達が、きちんと自分の意見を言える環境を作るのが大切ですね!

リアルタイムで記録ができる

1人で検温していると、その場で記録をするのは難しいですよね。

バイタルサインと、観察項目を電子カルテに入力して、次の方の検温に行くパターンが多いかと思います。

しかし、PNSでは1人が検温をする間に、もう1人が記録を同時進行で行っていくシステムです。

より正確なS情報、O情報を記録に残すことができます。

ADLが自立した、クリニカルパスの患者さんであればその場で記録が終わります。

しかし、看護診断がいくつも立案されている患者さんの場合は、その場で記録を終えるのは難しいかもしれません。

休憩時の引き継ぎが不要

PNS以外の病院の方は、自分が休憩に行くときは誰かに申し送り、引き継ぎをしていますよね。

病院によって決まりがあるかもしれませんが、フリーの看護師や、同じチームの看護師などにお願いする事が多いと思います。

自分が休憩している間の業務を依頼するのって、ちょっと言いづらいよね。

私は頼むのが苦手なので、少し休憩が短くなっても自分でしようと思ってしまうタチです。

しかし、 PNSであれば2人で同じ患者さんを担当しているため、そういった言いづらさもなく、そもそも引き継ぎの必要がありません。

2人にとって全員が自分の受け持ち患者であるため、そもそも【業務を依頼】という概念がありません。

人に頼みにくい性格の人には、なかなかのメリットだと思います。

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PNS廃止希望者続出?デメリット紹介!

それでは、実際にPNSを体験した私が感じたデメリットについて紹介します。

人間、良いことより嫌なことが記憶に残るものですね…。山ほどデメリットがあるんです…。

PNSのデメリット
  1. 自分のペースで仕事ができない
  2. 常に見られているす
  3. 受け持ち人数が多い
  4. 患者さんと関わる時間が少ない
  5. 若手が育たない
  6. 責任の所在が不明確
  7. パートナー決めが地獄

自分のペースで仕事ができない

 PNSはいつでも2人で行動します。

これは1人で行動したいタイプの人には、はっきり言ってストレスです。

仲の良い同期とペアで仕事するのであれば、楽しいばかりですが、1.2年目の頃は100%先輩と組んでました。

先輩に自分の意見を言いながら行動するのは、気を遣うし大変だよね。

1人での行動であれば、「あの人のところにまず検温行こう」、と頭で思って行動するのは簡単です。

しかし、 PNSとなるとその思いを言葉にしなければなりません。

あ、あの、あの人、夜勤で発熱してたみたいなので…。先に検温に、いっ、行った方が、良いと思います…(小声)

↑これを言うのにも勇気が要りますし、先輩としては「ちゃんと優先順位が考えられているか」を評価しにきてますからね…。

もしくは思ってても言えずに、先輩主導で業務が進むことも少なくありません。

私は1人での業務の方が効率的に行える気がしていました。

実際に、今の職場は1人で受け持つタイプの看護方式ですが、とても働きやすいと感じています。

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常に見られている

もちろん、られて何か悪いことをしているわけではありません(笑)。

でも、見られているというだけで普段と違う行動をしてしまうことありませんか?

苦手な人とペアの日であれば尚更です。

しかしPNS的には、それを適度な緊張ととらえ、プラスの作用を及ぼすものと考えられています。

私の正直な感想としては、「とんでもない!」と叫びたいです…!!適度な緊張で済むわけないですからね…!!

バイタル測定でさえ、そんなに見られてたら緊張して、うまくいきません。

新人看護師の頃は、PNSでなくともしばらく先輩が同行しますよね?

あれが永遠に続く感じと思えば、想像しやすいでしょう。

受け持ち人数が多い

当然ですが、1人で受け持つ人数の倍になるため10人以上受け持っていました。

能力不足と言われればそれまでですが、全ての患者さんの既往歴や家族構成まで把握するのが難しかったです。

「その日に必要な最低限の情報収集だけ」、していたような印象でした。

結局、業務終了まで、なんだかフワフワしたままなんです。

だから、達成感もなければ、家に帰ってから「あれって結局どうなったんだっけ…」と思うこともしばしばありました;;

患者さんと関わる時間が少ない

2人で受け持つからといって、業務が2倍速になるわけではありません。

常に巻き巻きで仕事をしていました。

状態が安定している人は、後回しになってしまうため、午前に検温ができないこともあります。

とにかく、患者さんとゆっくり話す時間がありません。

時間内に業務をするので精一杯だなぁ。
もっと患者さんと話したいのに。

自分がプライマリーとなっている患者だけ、しっかり接すればいいというわけではないですよね。

患者さんとの関わりに重きを置いている方には、充実感や達成感に欠ける看護体制かと思います。

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若手が育たない

対等な立場で業務!若手育成!というメリットを掲げていることが多いPNSですが、本当にそうでしょうか?

少なくとも私は反対の印象でした。

対等な立場のはずなのに先輩は、後輩に指示しがちです。

次はこれとこれ、できる?
あの人の処置まだだよね?それもやろう!

怠慢や、悪気があるわけではないのです。

仕事の効率化のために、今すべきことを伝えているに過ぎません。

しかし、そうすると後輩も自分で考えることを放棄し、指示待ちとなってしまうのです。

3.4年目になると後輩と組むことも増えましたが、やはり私の指示を待つ後輩たち。

後輩の立場としても、言われたことをする方が楽ですよね。

先輩が指示を出す事で、若手が自分の意思表現ができなくなってしまう現象が私の病院では見受けられました。

責任の所在が不明確

2人で受け持っているからこそ、起こるミスもあります。

ペアの人がしてると思って、やってなかった!

と言う理由で起きてしまうインシデントは多いです。

本来ならば、PNSだからこそインシデントが減らなければならないのですか、意思疎通が不十分な場合に起きるインシデントはあります。

1人で受け持ちをしていた場合には有り得ない、【ペアの人がしてると思った】という理由でインシデントが起きるのは本末転倒ですよね。

PNSでは、良好なコミュニケーションは本当に欠かせません。

パートナー決めが地獄

この1年に1度のパートナー決めが、私にとっては苦痛過ぎました。

もう2度と経験したくありません。

これについては、『【PNSのペア決めは地獄!?ペア選びの理由と例文を紹介!】』こちらの記事で、詳しく解説しています。

これからペア決めがある方は、理由と例文を是非参考にして下さい!

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まとめ

ここまで、PNSのメリットとデメリットについてお話ししました。

PNSのメリット

すぐに確認ができる

患者さんを2人の目で看れる

リアルタイムで記録ができる

休憩時の引継ぎが不要

PNSのデメリット

自分のペースで仕事ができない

常に見られている

受け持ち人数が多い

患者さんと関わる時間が少ない

若手が育たない

責任の所在が不明確

パートナー決めが地獄

私は1人で責任持って最後まで行いたい、という性分だったためPNSは合いませんでしたし、実際逃げ出しました。

もう二度とPNSの職場では働きたくないですし、今の職場がPNS導入したら、また逃げます(笑)。

誰かと協力して仕事がしたい、確認しながら安全に業務を進めたい、という方にはメリットが大きいので、オススメ…かも?しれません…。

経験年数によっても、PNSの感じ方は変わってきます。
先輩の立場、後輩の立場でそれぞれ悩みがありますからね…。

現時点で、少しでも他の職場が気になっている方は、レバウェル看護を使えば、完全無料で13万件以上の求人を一気に見ることができます。

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