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【看護師】PNSの1日の流れ(日勤帯・ロング帯・夜勤帯)【PNSは働きにくい?】

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こんにちは!ぴりです!

皆さんはパートナーシップナーシング(以下PNS)という看護体制をご存じでしょうか?

新しい看護体制として、取り入れている病院も増えてきています。

この記事はこんな方におすすめ

PNSの体験談が知りたい

PNSの病院で働きたい

PNSの1日の流れを知りたい

PNSが自分に合うか知りたい

これから就職される方や、転職される方にとって、有益な情報となるような記事にしております!

私が感じた正直な感想をお伝えします!

目次

パートナシップナーシングとは?

まず、パートナーシップナーシング(以下PNS)について、その発祥となった福井大学付属病院の説明を引用させて頂きました。

2人の看護師が安全で質の高い看護を共に提供することを目的に、良きパートナーとして対等な立場で互いの特性を活かし、相互に補完し協力し合って、毎日の看護ケアをはじめ委員会活動・病棟内の係の仕事に至るまで1年を通じて活動し、その成果と責任を共有する看護体制の事です。

福井大学医学部附属病院看護部

2人1組パートナーとなり業務を行う事に加え、委員会活動なども共に活動することと明記されていますね。

日々の看護業務の実際【日勤編】

では、そのシステムでどのように日々の業務が進むのでしょうか?

まずは日勤の業務についてお話しします。

なお、PNSを導入している病院はロング日勤も導入している場合が多いです。

ロング日勤については、後日投稿したいと思います。

私が働いていた病院は、日勤とロング日勤のペアが基本でした。

    日勤:8時30分〜17時15分

    ロング日勤:8時30分〜20時30分

    夜勤:20時〜9時

8:30〜8:45【情報収集】

PNSでは、単純に受け持ち患者の人数は、1人で受け持つ時と比べて2倍になります。

今まで1人で4〜7人程度、受け持っていたのが、10〜12人ほど受け持つことになります。

看護師の人数が少ない休日などは、さらに受け持ち数が多い傾向にありました。

細かい部分までチェックしていると、情報収集が全員分間に合いません。

看護業界特有の、前残業も廃止されている病院が多いため、私の病院では15分程度しか情報収集時間は認められていませんでした。

そのため、パートナーと分担して情報収集し、互いの情報をすり合わせることとなります。

8時45分〜9時【申し送り・ラウンド】

通常のように、夜間者から全体の申し送りが行われます。

正直、情報収集が終わっていないため焦ります。

もっと情報収集がしたいなぁ・・・

しかし、PNSである以上、パートナーを信頼して情報収集を終了して申し送りを聞きます。

その後、担当患者さんへ2人で挨拶を兼ねたラウンドを行います。

この時にパートナーと1日のスケジュールを確認したり、検査の時間やオペの予定などについて情報共有します。

9時〜12時【検温や処置】

PNSの特徴とも言えるのが、検温の時間です。

1人がバイタルサイン測定や観察を行い、もう1人が同時進行で記録をします。

そのため、その患者さんのもとを離れる時には記録が終わっている、という状態になります。

しかし、これは理想論で、看護診断が多く挙がっている方などは、その時間内に記録を終わらせるのは不可能です。

アセスメントしながら記録を書くとなると、時間がかかるので、結局はその場で記録を終われませんでした。

この間にオペ出しや透析、検査などがあれば一時的に単独行動となります。

11時30分〜13時30分【休憩】

交代で休憩に行きます。

この時、PNSでなければ誰かに申し送りをする必要がありますが、ペアとはすべての患者情報を共有しているため、患者情報を申し送る必要がありません。

休憩時間中に、するべきことはペアも把握しているため、確認程度でOKです。

13時30分【リシャッフル】

なにそれ?初めて聞いたよ?

通常の看護業務では、聞きなれない言葉ですね。

これは、現在の業務の進行度を病棟全員で確認し、チームの再編成をする時間です。

簡単に言えば、とても忙しいチームを割と業務が終わっているチームがサポートするためのチーム編成です。

リシャッフルを行う時間は病院によって異なりますが、午後に行う事が多いです。

午前中の業務の進行度や残っている業務の量が、リシャッフルの指標になるからです。

このリシャッフルの時間に残っている業務の洗い出しを行なっていました。

全員集まって行わなければ、チーム編成ができないのでこの時間には記録や処置の手を止めて集合していました。

全員集まってリシャッフルに参加する必要ある?記録したいな・・・

きっと、PNSにおいて大事な時間なのですが、そんな風に思っていました。

14時〜17時【検温・入院対応】

入院が来た!じゃあ私は入院対応するから、あなたは午後の検温よろしく!

というような別行動は、基本NGです。入院患者さんのもとにも2人で行かなければなりません。

1人が入院オリエンテーションや、入院の採血をしている間に、もう1人が電子カルテ上の入院処理を行う流れでした。

もちろん、午後の検温も2人で行く必要があります。

記録したい・・・(しつこい)

17時15分【日勤終了】

パートナーを組んでいた日勤者は業務終了のためいなくなります。

お疲れ様!あとは私に任せて!

夜勤開始は20時のため、それまではロング日勤同士で新たにペアになります。

現在受け持っているのが10人だとすると、相手も10人受け持っているため、20人の情報を把握しなければなりません。

情報収集の時間はありませんので、本当の意味で、これからペアを組む看護師を信頼して業務しなければなりません。

相手が若手だったり、重症の患者を受け持っていた場合は、時間を見つけてサッと情報収集していました。

ペアを組んだ以上、何かミスを起こしたら自分の責任にもなりますからね。

日々の業務の実際【ロング編】

ロング日勤は20時30分まで仕事ですが、日勤は終了しているので17時以降をロング帯ととらえます。

17時15分〜18時【記録・処置】

新しいパートナーと情報共有を終わらせたら、通常の業務です。

食事が来るまでは、終わっていない記録があれば取り掛かっていました。

その他、経管栄養などの処置も実施します。

18時〜20時【食事・オペ迎え】

この時間に帰ってくるオペが多い病棟だと、なかなか忙しいです。

終わっていないオペがあれば、ペアと情報共有してオペに対応できるよう動かなければなりません。

20時30分【ロング日勤終了】

ロング日勤終了し、夜勤へ引き継ぎます。

新たにペアを組んだ人と、やり残しがないか、夜勤に申し送る内容などについて確認します。

なお、私の病院では準夜の検温はロング日勤ではなく、夜勤がしていました。

一度、ロング日勤が検温することになったのですが、上手くいかずに廃止されました。

夜勤が検温をするほうが効率もよく、いずれにせよ夜勤スタッフもラウンドしなければならないので、ロング日勤でなく夜勤者が検温をすることとなったのです。

ロングで検温をすると業務量が多く、22時に帰ることもありました。

日々の業務の実際【夜勤帯】

20時から夜勤業務が開始します。

当時の病棟は52床で、5人夜勤です。

1人はフリー看護師かと思いきや、PNSにおいてフリーという立ち位置はありません。

2人のペアと3人のペア(もはやトリオ?)で業務に当たっていました。

20時〜22時【夜勤の検温・ラウンド】

ここで夜勤に移行します。

もちろん、夜勤の検温もペアと一緒に回ります。

現在1人で仕事をされている方は想像しづらいかと思いますが、かなり時間がかかります。

2人で回るからといって、患者さん1人に必要な時間が半分になるわけではありませんよね。

22時が消灯なのですが、あまりに時間をかけすぎると間に合わない可能性もあります。

え〜!?もう消灯?
検温間に合わないよー!

夜勤開始も遅いため、時間との戦いを感じながら働いていました。

3人組の場合は、2台のパソコンを3人で回しながら、よく分からない立ち位置でラウンドしていました。

ほんとに3人組での夜勤は、やりづらかったです。

22時〜6時【通常の夜勤業務】

朝まで交代で休憩をして、通常の夜勤業務を行なっていました。

ペア間で、全ての患者情報を共有しているため、夜勤の引き継ぎが無くていいのは助かりました。

6時〜【検温・採血】

またまた2人で検温・ラウンドに回りつつ、採血をしていきます。

1人で受け持つより患者さんが多いので、月曜日の採血量は半端じゃなかったです。

1人が電子カルテ操作・1人がバイタル測定・採血など処置、というような役割なので片方が無限の採血を引き受けることになります。

もちろん、電子カルテ処理が終われば分担していました。

9時【夜勤終了】

無事朝を迎えます。

日勤もペア間で情報共有をしているので、わちゃわちゃしてる時間です。

多くの患者さんを受け持つので、正直誰が誰か記憶しておらず、夜勤終了ごろに名前と顔が一致することもありました。

もともと、顔と名前を覚えるのが苦手なので、受け持ち人数の増えるPNS夜勤は大変でした。

PNSはこんな人にオススメ!

私は、どちらかというと「1人で行動したい」タイプだったので、PNSは向いていないなと思いました。

じゃぁどんな人が向いてるの?

私なりに分析してみました。

PNSはこんな方におすすめ

1人で患者さんを見るのが不安

誰かと確認しながら業務をしたい

コミュニケーションを取るのが得意

ブランクから復帰するのが怖い

経験年数が浅いまま退職したが復帰したい

こういった方には、かなりオススメの看護体制です。

PNSにおいて、ペア間のコミュニケーションはかなり重要です。

コミュニケーション能力が高い方は、スムーズに業務が進められると思います。

また、何事も確認しながら安全に業務を勧めたい方はPNSのメリットが大きいでしょう。

ブランクのある方や、経験が浅いまま退職した方にとっても、誰かと一緒に患者さんを看る事ができるのは心強いですね!

PNSの病院で働くためには?

大きな病院であればホームページに、看護形態のことは記載されています。

しかし、中規模や小規模な病院であれば、実際に見学したり、面接の時に確認しなければなりません。

自分でやり取りをせずに、看護形態について知りたい場合は、看護師専門の転職サービスを利用しましょう。

ホームページや求人に載っていない情報も、担当者が確認してくれますよ!

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まとめ

いかがでしたか?

PNSの1日の流れについてお話ししました。

個人的見解をかなり含んだ内容となってしまいました。

もちろん、これが全ての病院のPNSではないので、参考として知って頂けていたら嬉しいです。

しかし、どこの病院でも基本的にペアと行動。というのは変わりありません。

看護体制も、就職先・転職先を検討する重要なポイントですね!

PNSのメリットとデメリットについても今後、紹介していきたいと思っています。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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