看護師5年目あたりから、悩みが増えてきた…
看護師1年目を乗り越えたらHAPPYな世界だと思ってた!
そう感じている中堅層の看護師さんは多いのではないでしょうか?わたしも、その1人でした。
この記事では中堅看護師の悩みや、その解決策、モチベーションを上げる方法などについて書いています。
私も看護師歴9年となり、多くの悩みを抱えながら働いていたため、経験談を交えながらご紹介していきます。
- 中堅看護師の役割
- 中堅看護師が求められる事
- 中堅看護師が感じやすい悩み
- モチベーションを上げる方法
- 現状を改善するためにやること
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中堅看護師とは?べナーの定義と異なる?
そもそも、中堅看護師とはどのような看護師を指しているのでしょうか。
看護師を5段階にわけたクリニカルラダーは皆さんご存じですよね。
パトリシア・ベナーという看護学者が提唱してるやつかな?
ベナーの定義ってよく聞くね。
しかし、日本の看護業界では【5~10年の経験年数】を中堅看護師と指す風潮にあります。
本記事でも、一般的なニュアンスである【5~10年の経験がある看護師】と捉えて紹介させて頂いています。
中堅看護師の役割は?
中堅看護師は職場の中で以下のような役割を担っています。
- 業務内のリーダー
- チームリーダー
- 上司・後輩の相談役
- 上司の補佐的業務
- 新人指導
業務内のリーダー
看護師3年目頃になると、リーダー業務を任されるようになりますよね。
リーダーができるようになってこそ一人前、というイメージが看護師業界にはあります。
リーダーを任されるという事は、任せる力があると上司に認識されたという事なので、私はちょっと嬉しかったです。
実際にリーダー業務をすると、今までと比べて周りを見る力が確実に上がります。
チームリーダー
ある程度の規模の病院になれば、病棟内でAチーム・Bチームなど分かれていますよね。
そのチーム内のリーダーを任されるのも中堅看護師です。
チームリーダーの経験で、さらに成長してほしいという期待もあるため、中堅看護師が選ばれる事が多いです。
上司・後輩の相談役
上司も後輩も、相談役として【ちょうど良い】と思っているのが私たち中堅看護師です。
上司も、ある程度経験のある中堅看護師には相談しやすく、上司には見えていない病棟の現状を知りたい場合など中堅看護師を頼りに聞いてくる事があります。
後輩は上司に聞けないような、かつ同期に聞いても解決しないような悩みを私たちに相談してくる事があります。
上司の補佐的業務
上司が会議に出て不在の場合などで、一時的に病棟を任させる立場にもなります。
師長・主任ともに休みの場合は、『師長代行』として病棟のベッドコントロールをしなければなりません。
患者さんの検温やケア以外に、【管理業務能力】も中堅看護師には求められます。
私も代行の経験がありますが、今までと違った目線で病棟を見る力が必要です。
新人看護師の指導係
病院によっては、3年目頃から指導係を任せる事もあります。
多くは5年目前後の看護師が担当しており、中堅看護師が任される業務の代表とも言えますね。
私は4年目と、転職を挟んで8年目に新人指導を任されました。
中堅看護師にはリーダーシップが求められる!
リーダーシップが必要な場面がたくさんあるね。
そうです。新人時代は自分の事で精一杯ですが、経験年数を重ねるにつれて人を導く立場になっていきます。
実際に【リーダー】と名の付く業務を任されるのはもちろん、業務外の場所でもスタッフを先導していかなければなりません。
新人・若手時代は、先輩たちの指示のもと動く事が多かったため、自分が指示をする立場になる事にギャップを感じてしまう方もいます。
特にリーダー業務をする限り、先輩に指示をしなければいけない場面があります。
リーダー早くやりたいけど、先輩に指示したりは苦手だなぁ。
業務を行う上で、避けては通れないため割り切りも必要です!
中堅看護師が抱える悩みとは?
色んな業務を任されるのは嬉しい気持ちもあるけど、悩みも増えてきたなぁ。
私も、年々悩みが増えてきた上に、悩みの種類が変わってきました。
中堅看護師が抱える悩みは以下のようなものがあります。
- 給料が低い・上がらない
- やりがいが感じられない
- 今後のキャリアが不安
- 責任による重圧が辛い
- 新人指導が上手くいかない
ひとつずつ説明していきます。
給料が低い・上がらない
こんなに働いてるのに、給料が低い…。ちゃんと昇給してるの?
やはり、仕事をする上で重要なのは【給料】ですよね。
新人の頃は、少々安い給料であっても昇給を期待して頑張れるものです。
しかし、中堅看護師の皆さんなら感じているかと思いますが、看護師の給料は本当に上がりません。
業務量は確実に増えているのに、それが給料に反映されていないとやる気も削がれてしまいます。
働いている以上、給料はとても大切なので悩みの原因にもなりやすいです。
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やりがいが感じられない
毎日なんとなく仕事してだけで達成感も無いし、やりがいが少ないなぁ。
働く場所によっては、流れ作業・ルーティン業務がメインになっているところもありますよね。
忙しく、想定外の業務をする事でやりがいを感じる方は、物足りなくなるでしょう。
反対にそういう場所であっても、患者さんとの関わりに重きを置きたい方であれば、やりがい不足になります。
【やりがい】は人によって異なります。年齢を重ねる事で変化する事もあるため、できる仕事が増えるからといって満たされるものではありません。
仕事をする上で、やりがいを求めるか割り切って働くか、今が考えるターニングポイントなのかもしれません。
今後のキャリアへの悩み・不安
なんとなく勤めてきたけど、このままこの職場にいていいのかな?
新人看護師で勤めた病院に、なんとなく勤め続けている方がぶつかる悩みですね。
看護師経験がない時代の自分が選んだ病院のため、先の事まで考えていない場合が多いです。
そのため、その職場で長年勤められるのか、と考えた時に不安になる方もいます。
働いているうちに、やりたい分野が変わる方もいますよね。
今後のキャリアについても中堅看護師にとって、漠然とした不安として立ちはだかります。
新人指導が上手くいかない
中堅看護師の多くが、この悩みを抱えています。
新人とコミュニケーションが上手く取れない。
私の指導不足で、新人が怒られてる…
責任感の強い方ほど、新人指導で行き詰ってしまいます。
指導に関連した業務が増える、先輩から担当新人の事で文句を言われるなど、新人指導に関連した悩みは尽きません。
責任による重圧が大きい
新人指導もしないと!委員会活動もしないと!チームリーダーとして動かないと!
上司から認められて嬉しい気持ちがある反面、その業務の多さや責任の重さがプレッシャーになります。
まさに私がそうでした。
業務が多く、とっくにキャパシティオーバーになっているのに、責任上やらなければなりません。
責任ある仕事というのは、簡単に片手間でできるようなものではありません。
年数を重なる事で、自然と仕事による心労も大きくなるため、中堅看護師の悩みとなってしまうのです。
「疲れた」と感じる中堅看護師続出⁉︎
看護師を目指して資格を取って、ここまで働いてきたけど、なんだか疲れた。やる気が出ない。
先ほど説明したような悩みが重なると、仕事に対してポジティブなイメージを持てなくなります。
身体的な疲れよりも、精神的な疲れが顕著に現れるのがこの時期です。
私も、リーダーや新人指導を任されるようになってから、一気に悩みが増えました。
このように、疲れを感じたり、モチベーションが上がらない時期が看護師には必ず訪れます。
この悩みを払拭できないまま働くのは、精神衛生上好ましくありません。
そんな時に、どういった対処をすれば、また前向きに仕事に臨めるのでしょうか。
モチベーションが上がらないまま仕事をしている現状を改善しなければなりません。
何か方法があるの?
仕事に対してネガティブな気持ちが強くなってきた方が、モチベーションを向上させる方法を次で説明していきます。
中堅看護師のモチベーション向上法【目標設定】
モチベーションのために効果的な方法を4つ紹介します。
- 資格取得に挑戦する
- 昇進に向けて行動する
- 異動を希望する
- 転職も検討
何かしら目標を設定する事で行動のモチベーションに繋がり、結果的に状況が好転しやすくなります。
それぞれ詳しく説明していきます。
資格取得に挑戦する
年数も重ねて出来る仕事が増えたけど、なんかモチベ上がらないんだよね。
そんな方は、資格取得する事を目標にしてみませんか?
指定のカリキュラムや講座を受講する事で得られる資格がありますよね。
- 認定看護師
- 専門看護師
- 保健師、助産師
このような資格を取得することは、看護師としてレベルアップする事間違いなしです。
でも、ちょっとハードルが高すぎる。学校に行ったりするのは、現実的に難しいよ。
私も上記の資格を見ると、ちょっと非現実的かなと思ってしまいます。
そんな方は、次のような資格なら働きながら努力次第で取得する事ができます。
- ケアマネージャー
- 認知症ケア専門士
- 3学会合同呼吸療法認定士
- ACLS/BLSプロバイダー
- 産業カウンセラー
- 循環器専門ナース
など、いずれも耳にしたことがあるような資格ですね。
民間資格も含まれますが、限られた時間でスキルアップしたい方にはおすすめです。
特にケアマネージャーは、皆さん聞き馴染みのある『ユーキャン』で取得できる資格のため、チャレンジしやすいです。
昇進に向けて行動する
ある程度仕事ができるようになったからこそ、モチベーション迷子になる中堅看護師が多いです。
現在の職場に不満がない方であれば、その場所で副主任や主任、師長を目指すという選択肢もあります。
誰でも師長になれるわけじゃないよね?
看護師長になるための要件については、こちらの医療ワーカーさんのページを参考されて下さい。
主任は学歴や資格でなく【人望・経験・責任感】などが最重視されるため、あなたの努力次第で主任になれる可能性はあります。
上司から主任の話を提案してもらうためにも、日頃のリーダーシップや、視野を広げた働き方に磨きをかけていきましょう。
現在の職場に長く勤める予定であれば、目標を『昇進』にするのもアリです!
異動する
もう内科に勤めて5年かぁ…このままの毎日だと、どんどんやる気が低下しちゃいそう。他の科にいけば変わるの?
同じ科に長くいると専門的知識の深まりを感じる反面、違う科に興味が出てきますよね。
そう思うのは、実はとても素晴らしい事です。やる気が起きない自分をマイナスに捉える必要はありません。
その思いは、あなたが新しいことにチャレンジしたいという意思の裏返しでもあります。
院内に希望の科がない場合や、急性期・慢性期などの働き方を一新したい方は、転職も視野に入れる必要があります。
転職を検討する
とりあえず新卒で急性期病院に勤めてみたけど、私にはもっとゆっくりした場所が合ってるかもしれない。
新卒で「とりあえず急性期病院に入社」する方は、とても多いです。
私も、とりあえず大きな急性期病院という選び方で最初の職場を選びました。
私の場合たまたま急性期が自分に合っていたため、転職はしたものの現在も急性期病院に勤めています。
急性期以外に勤めている方も、働く中で「自分に合った分野」が見つかる事があると思います。
それが院内にない分野であれば、転職という選択肢もあります。
今後も看護師を続けていく予定であれば、中堅看護師にとってこれまでの年数よりこれからの年数の方が長いです。
はっきりと行きたい職場が決まってないから、転職活動が難しそうだなぁ。
そんな方は、看護師転職サイトの利用がおすすめです!
あなたのこれまでの経験やスキル、特性を踏まえて担当アドバイザーに今後のキャリア相談をすることができます。
『行き先は決めてないけど、転職したい』という漠然とした状態でも、あなたに合った職場を一緒に考えてくれます。
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まとめ:中堅看護師の悩みはやりたい事に気づくチャンス!
新人看護師時代を終え、仕事が楽しくなるかと思いきや悩みに多き世代なのが私たち中堅看護師です。
悩みを悩みで終わらせるよりも、自分が成長するチャンスと捉えると少し前向きになれる気がしますよね。
しかし中には、少し心と体のお休みが必要な方もいます。
無理のない範囲で仕事と付き合っていくために休職するのも、決して悪い事じゃありませんよ!
あなたに合った選択、働き方が見つかる事を応援しています。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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