こんにちは!ぴりです!
今まで外科や産科で働く看護師の仕事内容について投稿してきました。

今回は、泌尿器科看護師の仕事内容や特殊性、やりがいなどについてお話ししていきます。
泌尿器科に興味がある方
働いた事がない科で働きたい方
泌尿器科の雰囲気が知りたい方

ぴり
急性期病院看護師
転職経験あり
1児の母、時短勤務中
看護師ブロガーとして活動中
泌尿器科とは?
その名の通り、尿に関連する臓器に疾患を有する方が対象となる科です。
膀胱・腎臓・尿管などですね。
男性の場合、精巣や前立腺も含まれますね!
どんな疾患の方?
膀胱癌・腎臓癌などの癌疾患をはじめ、尿路感染症や尿管結石などの身近な疾患の方も多いです。
私は泌尿器科に勤めるまで、なぜか男性ばかりの病棟だと思っていました。
当たり前ですが、女性にも泌尿器がありますので、同じように入院しています。
年齢が若くても、尿管結石や腎盂腎炎などを発症しますので、10代や20代といった若い方が入院することもあります!
手術や化学療法は多い?
泌尿器科は意外と手術や化学療法が多いです。
特に手術は毎日行われていました。
尿道からアプローチして膀胱内の腫瘍を除去するような手術であれば、通常2時間程度で終わります。
しかし、ウロストミーを造設するような手術は半日かかる事もあります。
手術といえば、外科というイメージがありましたが、泌尿器科も周手術期に携わる科です。
泌尿器科看護師の仕事内容

泌尿器科で働く看護師は、どのような特殊性があるのでしょうか?
ウロストミーの管理
ストーマといえば、便のイメージが強いですよね。もちろん、尿を出すためのストーマを造られる方もいます。
癌で膀胱全摘出された方などの、治療法の1つですね。
泌尿器科以外でウロストミーの方と関わる機会はあまりありません。
便のストーマ(イレオ・コロ)と比較しても、絶対数が少ないため、なかなか管理や指導が難しいと感じることがあります。
便のストーマも、パウチ交換中に排泄したりするとうまくいきませんよね。
しかし、尿だとさらに排泄のタイミングが読めないため、素早く交換する技術も必要になってきます!
ウロストミー増設手術後は、細いカテーテルが留置されるのですが、これが抜けてないか、体内に入り込んでないかなど、こまめに観察しなければなりません。

ウロストミー管理の技術は、在宅医療の現場でも求められますね。
膀胱洗浄を初めて行った
実は私これまでの実務経験で、膀胱洗浄をしたことがありませんでしたので、これも記載しておきます。
なぜ、今までしたことがなかったかというと、現代の医学において膀胱洗浄は古い!といった風潮になっているからです。
基本的には逆行性感染のリスクを高めるため、今では封印されている病院が多いでしょう。
しかし、それは尿混濁の改善や、尿路感染症予防において、というニュアンスです。
泌尿器科の膀胱洗浄は、血塊や血尿によるカテーテル閉塞を防ぐためには必須です。
そもそも、閉塞しないために持続で灌流液を流してはいるのですが、それでもコアグラが勝利してしまう事があります。
泌尿器科の血尿は、生半可ではありません!ゴロゴロと血塊が回収されます。
閉塞予防のために、医師の指示で灌流スピードを速めて対応しています。
一度閉塞してしまうと、改善するためには物理的に開通する必要があるため、今でも泌尿器科では膀胱洗浄が日常的に行われています。
自己導尿の指導
以前婦人科に勤務していた時も、自己導尿の指導の経験があったため、泌尿器科でも活かすことができました。
自己導尿とは、自力で尿を出せない方が、自分でカテーテルを尿道に挿入する排尿方法です。
自分で管を入れるのは患者さんも怖いですよね。
自己導尿は患者さんにとって、かなり負担になるセルフケアです。
患者さんからすると未知の行為でもあるため、私たち看護師は知識を持って指導しなければなりません。
カテーテルの使用法
消毒の仕方
挿入の姿勢
物品の購入方法
など、患者さんが退院後に困らないように細かい点まで指導が必要です。



患者さんが、正しい技術を習得できるよう丁寧に指導していきます。
泌尿器科は忙しい?


冒頭でもお伝えしましたが、意外と手術や化学療法が多いです。
そして、短い手術だと2時間以内に終わって、すぐに次が呼ばれたりするので、忙しい日もあります。
しかし、短時間で終わる手術の患者さんに繋がっているのは、バルーンカテーテルと点滴のみの事がほとんどです。
その他の排液ドレーンは、長い手術の方でも2〜3本ほどでしょう。
外科のように何本もドレーンが留置されている、という事はありません。
術後管理が苦手な方でも、落ち着いて対応できるかと思います。



ブランクのある方や、周手術期看護に自信のない方にもおすすめです!
泌尿器科看護師あるある
私が感じているあるあるで、泌尿器科についてさらに理解してもらえたらなと思います!
血尿観察のプロになる
以前は、毎度スケール表を用いて血尿の濃さを評価していました。
しかし、泌尿器科ではたくさんの血尿を見るので、1秒で血尿のグレードを判別できるようになります。
血尿なのか、濃縮尿で茶色っぽく見えるのかなどの判断が迅速になります。
濃い血尿だった方が、数日後に綺麗な黄色の尿になった日には感動します。
いけないことですが、患者さんのもとへ行くと、顔を見るよりまずウロバック内の尿を見ることもあります。



おはようございま~す(視線はウロバック)。
カテーテルが入ってる人に尿回数を聞く
これ何年経っても、やってしまうのですが・・・主任クラスでも、同じミスしてたらホッとします。
病態を理解してないとかじゃなくて、クセで検温の時に聞いてしまうんです。
昨日何回おしっこしました?と聞いて気まずくなる雰囲気、卒業したいです。
患者さんも気遣って【便ですか?】と聞いてくれたり、この看護師大丈夫?という空気になったり、さまざまです。



それは患者さんのことが分かってない!情報収集不足!
と言われるかもしれませんが、



そうじゃないんです・・・わかってるのに聞いちゃうんです。
共感してくれる方がいることを願います。
カテーテルを抜く時に罪悪感
手術中に、膀胱内にカテーテルを留置した方も、医師の指示で数日後には抜去されます。
過去にも他の科で何度もカテーテル抜去はしてきましたが、泌尿器科のカテーテルは、極太!です。
その極太カテーテルを抜くとなると、患者さんは怖いですよね・・・。
痛いの?と聞かれますが、痛くないとは言えず、



ちょっと気持ち悪いみたいですよ!
なんて当たり障りないことしか言えません。
できるだけ痛くならないように、口呼吸をしてもらいながら最小限の動きで抜くようにしています。
意外と痛くなかった!という方もいらっしゃいますが、認知者の方などは、叫びながら攻撃してきますので、要注意ですね。
まとめ
いかがでしたか?
泌尿器科病棟は、手術もあり化学療法もあるため、とてもやりがいがあり知識も身に付きます。
外科のように、たくさんのドレーンが留置されるような状態は、あまり見受けられないため、落ち着いて術後管理がしたい方などにはオススメです!
特に若い患者さんの場合は、男性看護師の方が受け入れやすいですよね。
手術や化学療法について学びたい
落ち着いて術後管理がしたい
男性看護師さん
などにはオススメの科です!
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この記事が看護学生さんや、転職・異動を希望している方の参考になればと思います。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!




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