こんにちは!ぴりです!
私は今まで看護師として、色々な科で働いてきた経験があります。

外科で働いてみたいけど、なんか難しそうだし、忙しそう。



確かに忙しいけど、とっても勉強になるよ!
今日は消化器外科病棟について看護師の仕事内容や疾患、あるあるを含めてご紹介していきます!
消化器外科に異動・転職したい方
消化器外科に興味がある方
新人看護師さん
看護学生さん
この記事は、看護学生さんが読んでも分かるよう、簡単な言葉で記載しています!
それでは行ってみましょう!
消化器外科病棟とは?


まず消化器とは、食道・胃・小腸・大腸・肝臓・膵臓・胆嚢・胆管などを指します。
そういった臓器に対し、手術や化学療法、保存療法を行う場所です。
私が勤めていた病棟は、消化器に対する内科的治療も行っていたので、消化器外科兼、消化器内科病棟のようなものでした。
消化器外科病棟に多い疾患
最も多いのは上記臓器に関連した癌です。
次いで胆嚢炎や腸炎などの炎症性疾患、腸閉塞、臍や鼠径部のヘルニアなどです。
癌の方の入院といっても、手術、化学療法、癌による食欲不振・脱水、など様々でした。
1日の手術件数は?
毎日3~5件ほどの予定手術が行われています。多い日は予定手術でも6件になる事もあり、さらに緊急手術となると7件となったこともあります。
そこまで来ると、正直忙しくて記憶がないくらいです。
病棟全体で上記の件数であり、看護師1人あたりで換算すると1~2件の手術患者を担当することになりますね。



そんなに手術があったら、バタバタだ!
時間管理をしっかりしないとね!
手術時間は?
ヘルニアや虫垂炎など、比較的簡単な手術であれば1~2時間ほどで終了します。
胆嚢を摘出する手術などは3時間ほどです。
大腸癌や胃癌、肝臓癌の切除手術などは、切除する範囲にもよりますが5~6時間程度。
消化器手術の中でも、難しいと言われている膵臓癌の手術においては8時間を超えます。
そのため、日勤帯では手術が終了せず、夜勤帯に終了する事も多々あるのです。
ドクター達は、本当に大変ですよね。そんな長時間集中して手術ができるなんて、凄いです。



普段はムカつく!と思うドクターもいますが、こればかりは頭が上がりません。
多くの場合、長時間の手術はICUやHCUに入室するため、患者さんが一般病棟に戻ってくるのは翌日以降となるでしょう。
消化器外科看護師の仕事内容


一般的な看護業務は省きますね!消化器外科病棟特有の業務についてお話します。
ストーマ(人工肛門)管理
消化器外科病棟において、最も特殊性のある業務が、このストーマ管理だと思います。



パウチ(袋)の交換のこと?
それなら私もやったことあるよ!
と、思われる看護師さんもいるでしょうか?私も最初はその程度の認識でした。
しかし、ここでいうストーマとは、造設したばかりのストーマです。
消化器外科病棟に来るまで、【しばらく前に造設したストーマ】しか見たことがなかった私には、手術直後のストーマ管理は一筋縄ではいきませんでした。
ストーマ管理については、かなり長くなりますので後日記事をアップしようと思います。
手術創部の処置・観察
消化器の手術は、開腹手術・開胸手術・腹腔鏡手術などがあります。
いずれの場合も、創部の観察は欠かせませんよね。必要であればガーゼ交換や消毒、薬剤の塗布なども看護師が行わなければなりません。
ただ処置をするだけでなく、この傷の状態は正常なのか異常なのかを判断して、ドクターに報告します。
私は、なんか変だな?と思ったら、確信が持てなくてもドクターに報告するようにしていました。



取り越し苦労で済むならそれでよし、手遅れになるよりは数百万倍マシですよね。
ドレーン管理
ドレーンとは、体内から体外へ血液や体液を排出させるための管です。
私たちは、そこに排出された液体を観察するのですが、これは消化器手術後の看護師の仕事において、かなり重要になってきます。
ドレーン排液の異常があれば、体内でなにかしらのトラブルが起きていると考えられます。
縫った臓器がうまく繋がっていなかったり、漏れた消化液で炎症が起こっていたり。
そういったトラブルの早期発見のため、ドレーンの管理は、まず勉強すべき項目とも言えます!
周手術期管理
とにかく毎日手術がたくさんあります。おのずと身につくのですが、術前・術後における知識は必ず必要になります。
術前であれば、患者さんがきちんと手術を理解して同意しているのか、など。
術後は全身麻酔の影響や、術後合併症の早期発見を行わなければなりません。
看護師も、患者さんが受ける手術について把握していなければ、その人に合ったケアができません。
疾患や術式については、私たちも理解しなければ患者さんの質問に答えることができません。



患者さんが安心して手術を受けるためには、看護師が知識を持って関わることも重要になります。
消化器外科あるある
私が消化器外科病棟で感じるあるあるで、さらに消化器外科について理解して頂けたらと思います。
患者さんのオナラに大喜び
術後の腸の動きが回復した指標となる【オナラ】は、とても重要ですよね!
「ガスは出てますか?」という会話を1日10回はします。
患者さんも看護師も、術後最初の【オナラ】には大喜び!
「今日は11時20分に1回、14時に1回、17時半に3回も出たよ〜!」
なんて、時間も細かくメモして下さっている方もいます!



排ガスの有無は、消化器関連の手術後の観察で欠かせません!
勤務終了時間ギリギリのオペ迎え
私の病院は17時30分が日勤の勤務終了です。
自分が日勤帯で送り出した患者さんの手術がなかなか終わらず、
「これは夜勤帯でお迎え呼ばれるな」と思った瞬間、17時28分などにお迎えの電話が鳴ります。



残業確定です!
なんなら17時35分くらいに呼ばれても、日勤が迎えに行く雰囲気があるのが悪しき文化です。
でも自分が夜勤だったら、日勤が行ってくれたら天使に見えます。
なので自分が日勤でも、1回は「行きますよ〜」と控えめに言ってみて、夜勤の反応を待ちます。



もう時間過ぎてるからいいよ!
帰りな!
と言ってくれるのか、



えっ!いいの?
ならお願いしよっかな!
なのかは、その日の忙しさによって変わります。
ドクターがつかまらない
ドクターが朝から長い手術に入ってしまうと、確認したいことも確認できません。
緊急であれば手術室に電話するのですが、もちろんドクターも手術に集中できないので機嫌が悪いですし、それを伝言する手術室看護師も機嫌が悪いです。



ほんとはもっと聞きたい事あるけど、それだけに絞って聞いてもらってるんだから怒らないで〜!
手術室看護師も、病棟の現状は分からないでしょうから、「そんなん後にしてよ!」って気持ちですよね、きっと。
ここで言わせてください、いつもありがとうございます。
そして、ドクターが捕まらないということは、指示の確認ができないということです。
特にリーダーをしてると、指示の確認ができないのは定時ダッシュするための最大の障害です。
絶食が辛そう
腸閉塞で入院している方や、手術後まだ食事の許可が出てない方は、絶食で点滴のみです。
そもそも体調が悪くて空腹を感じない方もいるのですが、
「こんなにお腹減ってるのに!こんなに元気なのに!なぜ食べれないんだ!」
というタイプの方もいます。ある意味すごいです。
こういう方にとっては、他の方の食事時間は本当に辛いですよね。
しかし、ドクターに懇願して食事を開始しても、症状が悪化したりすることもあるので、こればかりは気長に待って頂きたいです。



食事の時間は絶食の方にも配慮した言動が求められますね。
まとめ
いかがでしたか?
今の職場に来るまでは、消化器外科の経験がなかった私ですが、なんとかやれています。
消化器外科は、とってもやりがいのある科でオススメです!
経験の浅い方ほど、学ぶことが多いので早いうちに経験しておきたい科でもあります!



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この記事が看護学生さんや、転職・異動を希望している方の参考になればと思います。
他の診療科についての記事もアップしていますので、気になる方に読んで頂きたいです!


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